ラグビーを始めるまでのこと

趣味(ラグビー・読書)

はじめに

私のブログの目的は「働きやすい職場環境」について発信するものです。
そんな私自身の人格形成や物事の考え方に多大な影響を及ぼしているのが、ラグビーと読書です。これこれこういう経験があってこんな考え方になりました、というメイン記事との整合性の取れたものになるかどうかは現時点ではよく分かっていません。
なので、書きながら「ああ、そういうことだったのか」と自分自身が気づいていくこともあるかもしれません。しかしながら、そういうものでも、読者の皆様のお役に立てることもあるかもしれませんので、共有をしていきたいと思いますのでお付き合いいただければ嬉しいです。

ラグビーをはじめるまで

ラグビー経験のある方は、私の年代(今50代になったところ)では高校から始めた人が圧倒的に多いです。少し上の世代はテレビドラマ「スクール☆ウォーズ」に影響された世代で、そのちょっと下の世代の我々にも影響は色濃く残っていました。
私自身は日本人の平均的な身長で、体重はむしろ平均以下のやせっぽち。高校時代にラグビー部はなく、運動系はおろか部活にも所属しないいわゆる「帰宅部」。近所の帰宅部仲間とバンドの真似事のようなことをやって過ごしていました。
ちなみに、バンドもどきではヴォーカルでアコースティックギターを真似事程度に弾いていたのですが、今は多分無理だろうなと思います…

高校生活もほぼ終わり近くになり、かなりの瞬発力を駆使した受験勉強を経て、何とか志望の大学にもぎりぎり受かりました。卒業までの間に、進学を控えた同級生が「ゴルフ部に入る」だの「ラクロスをやる」だの高校の頃になかった体育会系の部活を志向する流れになぜかなっていく中で、はたと、自身を振り返ってみました。当時、いいなと思う意中の女性がいたのですが、なんとなく自分に自信がなく、告白なんてものにはほど遠く、告白できない理由の根源は自分が明らかに心も体も「貧弱」だということでした。

弱さを克服するには強くなるしかない。強さを求めて、まず考えたのは武道だったがこれは明らかに幼少からの経験と体格がものをいう世界で却下。その次に考えたのがボクシングと空手だったが、これも直接殴られたり、蹴られたりするのが耐え難く、却下。次に頭に浮かんだのが、力と力のぶつかり合う、ラグビーかアメリカンフットボールでした。

どちらも大学スポーツって感じだし、殴られる訳でもないし、とってもいいスポーツを思いついたなと一人ごちた。そして最後の二択の決め手は「防具をつけない方が男らしい」というもので、今思い返しても貧弱な発想でしかなく恥ずかしさの極みではあるが、こうして私の学生生活は「ラグビー」に捧げることに決まったのでした。

大学入学そして門を叩く

初のキャンパス。ガイダンスを経てキャンパス内を歩く。学内の大通りの端には体育会や文化会の老舗がブースを作っていた。ほどなくラグビー部を発見する。貧弱な自分が嘘のように歩みを進める。手書きと思しき看板には「来るものは拒まず、去る者は追わず」と荒っぽく描かれていた。「もうここしかない・・・」心は決まっていた。後に先輩となる勧誘をしていた方に、バンジージャンプの決意で声をかける。「自分でも入部できるのでしょうか?」。

答えは「あ、これ? ええよええよ」、即答である。

入部希望用紙に名前を書き、その日は練習をただ見学し、道具のないことを伝えると、「明日は運動できる服持っておいで」と言われ、言われるがままにそのようにした。
身長168cm、体重53kg。小さくひょろひょろの18歳1カ月のラグビーマンはこうしてあっけなく誕生したのでした。

今思えば失礼にも程があるが、ルールはおろか、どんなことをやるスポーツなのか、どんな服装が良いのか、丸い金属の鋲のようなものが付いたスパイクを履くことなど、本当に何にも知らなかったのです。
そんな私にパスの仕方から、ラグビーショップでの道具の買い方、お酒の飲み方から合コンの作法まで、懇切丁寧に教えてくれた同期、先輩には本当に感謝しかありません。

皆さんに最も感謝しているのは「あいついつまで続くかなあ」という話にはなっても誰もそれを自分には聞かせなかったことと、「もう辞めたら」と誰も私に言わなかったことです。もし、違うことが起きていたら、きっとこの歳までプレーすることもなかっただろうし、海外遠征まで行って外国人相手にプレーすることもなかっただろうし、世界や日本の各地にラグビーで知り合った仲間ができるなんていうこともなかっただろうと思います。

おわりに

学生時代に起きたこと。社会人になってからのこと。転勤はあってもいつもラグビーのご縁があったこと。などなどや、本当に人として強くなれたのか、告白は成就したのか等は、また別の機会に少しずつ書くことにしたい。
ただ、私にラグビーがなかったら、一体どんな人生を送ったのだろうか。
はっきりしているのは特に心は「貧弱」のままだっただろうなということです。 

ときどき、不定期にアップデートしますので、どうぞお付き合いいただければ嬉しいです。

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